東京都世田谷区の助産院「お産の家 Be born」マタニティケア、お産から産後養生、産褥(産後)入院、母乳育児相談など妊娠出産をトータルケア。ベビーマッサージなど教室開催

お産の家Be bornの産後養生院 産褥期の不調から順調により早く回復するために質の高いケアを提供します
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産後養生院としてのBe born

出産は10ヶ月間の妊娠期のゴールではなく、長きにわたる育児生活のスタートです。母親の産後の心身の回復が良いと、育児にもゆとりが生まれ、赤ちゃんが穏やか成長していくことを、長年の臨床ケアの中で実感しています。産後のお母さんが十分に心身を休めること、「産後養生」こそが、赤ちゃんとの新しい暮らしを始めるご家族にとって、何よりも優先事項であることをご理解いただきたいと願っています。

出産による母体への負担

出産は10ヶ月間お腹で育てた赤ちゃん以外に、胎盤約500g(直径16センチ×18センチぐらい)、羊水約800cc、出血200cc~500cc(献血1~3パックぐらい)、さらに多量出血の場合は1リットル以上の出血が、数分で体外に一気に排出されます。短時間で身体の血液循環状態がダイナミックに変化して、心臓にも一時的に負荷がかかります。
赤ちゃんの頭は直径10cmです。陣痛の子宮の収縮で胎児の直径10cmの頭で骨盤を無理やりおしひろげます。産道と子宮は、ハードな運動をしたあとの筋肉疲労のような少し微熱っぽく打撲したような状態になります。出産直後は骨盤もぐらぐらで、妊娠中子宮に圧迫されていた内臓が一気に骨盤内にもどりますが、子宮を支える靭帯も伸びていますし、出産前までの心身の慢性疲労が一気に表面化しますので、内臓も下垂してきます。出産直後にお腹が異常に出っ張っている、脱肛する、尿漏れするといった症状はまさしく内臓の機能低下が原因です。重い物を持ったりすると子宮脱を起こす方もいます。

出産直後から始まる赤ちゃんのお世話

出産前の前駆陣痛で2~3日眠れない場合もあり、出産で体力を消耗した上に、充分な睡眠をとれないまま、赤ちゃんへの授乳が始まります。お母さんは昼夜問わず短時間ずつしか眠ることができません。3日連続でまったく眠れなかった状況を想像してみて下さい。成人男性でも倒れます。さらに産後3、4日目にはお乳も張ってきて、また辛い状態になる時もあり、授乳のリズムが落ち着くまでは最低1週間かかります。赤ちゃんによっては昼夜が逆転するため、授乳のために一晩中起きていなければならない状態が、人によっては1カ月も続くことがあります。出産が終わってほっとしたのもつかの間、こんどは母親として小さな赤ちゃんを懸命に世話し、常に気が張っている状態です。どんなに疲れていても疲れをほとんど自覚しない方も出てきます。こんな状態になるとご本人はひたすら我慢するだけです。家族が忙しくしていると弱音をはけない状況になるようです。ですから、そんな方が疲れた体のケアをしてもらえる施設に行きたいと訴える時は、顔は笑顔でもよっぽどつらくなっています。

産後の積み重なる育児疲労

妊娠中増えていた体重は出産で一気に減少し、1か月も経たないのに非妊時の体重に戻るどころか、授乳による消耗でそれ以上に減少される方もいます。勿論逆に太ってしまう方もいますが、それは明らかに新陳代謝がおかしくなった状態です。このような状態のままでは、とても疲れやすく、ホルモン・自律神経がアンバランスになっているため、次第に様々な不調や厄介な症状が出てきます。赤ちゃんの機嫌が落ち着かず、母乳の不安を抱えて来院された方も、お母さんの心身の疲れが少しでも癒されると症状が改善され、赤ちゃんの様子もずいぶん安定します。出産が無事に終わり、熱心に赤ちゃんのお世話をする女性たちは、外観は元気そうに見えても、身体はボロボロなのです。よって上のお子さんの世話などどんなに忙しい方でもせめて産後3週間は十分に養生してもらいたいです。特に高齢出産の方はしっかり養生しないと、産後1年近くなってから不調を訴え、更年期障害も激しくなると昔から言われています。

産後も家族のサポートが必要です

産後3週間の養生として、ご家族にもご協力いただきたいことは、まずはお母さんに色々な気を遣わせないことです。そして赤ちゃんをほめる前に、産んだお母さんの労をどうぞねぎらってください。お祝い事ではありますが、産婦の休養を一番に優先し、面会は短時間にして、少しでも睡眠がとれるようご配慮ください。周囲のサポートによって、産婦に余計な気を遣わせないようにすると、産後の肥立ちは順調によくなります。
母親の心身の苦痛を早く解消して、「安心」「楽な気持ちになる」ことが産後養生の秘訣です。病院で出産されると、短い入院生活の間に、生活指導、授乳、面会の対応などで、疲労が回復するどころではないお母さんがいます。あらためてBe born助産院で産褥入院され、消化の良い食事をとり、疲れた心身に専門のケアを受けると、産後の回復を順調に促します。実は同じアジアの国々でも韓国・台湾では産褥入院は当たり前の社会慣習です。育児ノイロゼーや虐待も母親の体調とも関係しています。

せめて1カ月から6か月の間は、産後も妊娠中同様にお子様のすこやかな成長のためにもお母さんの体調を整えるため、ご家族で協力して養生の環境を作っていただきたいと願っています。